レ・アール

パリの界隈 詳細

レ・アールはパリの中央、1区に位置しています。この名前はこの場所に12世紀から設置された生鮮食品の卸売り市場に由来します。1860年ごろ、鉄、鋳鉄、ガラスを純粋な「美術学校様式」に組み合わせて屋根付きのパビリオンが建てられました。
1970年代に、市場の全体がパリの南方(ランジス)に移されパビリオンも取り壊されます。しかしながらレ・アールに隣接するモントルグイユ通りはこの精神を保ち、それは特に日曜市場によく表れています。1979年には地下のショッピング街「ル・フォーラム・デ・アール」が発足しました。パリの真っ只中でシャトレマレに隣接し、パリジャンが足繁く通うこの界隈は、都で最大のショッピングセンターを有していました。フォーラムの地階にあるシャトレ・レ・アール駅は世界最大の地下鉄駅です。
今をときめく多数のブティック、バー、レストラン、ナイトクラブが占めるこの地区は歴史の豊富な場所でもあり、それはジョアシャン・デュ・ベレー広場のルネッサンス式イノサンの泉やゴシック様式のサン・トゥスタッシュ教会に見られます。1532年から1640年にかけて建築されたこの教会のルネッサンス期装飾を、建築家ヴィオレ・ル・デュックは「妖精の館」に喩えました。
今日、この地区は工事中で、2016年竣工予定の全面改修のため板塀に覆われています。



 

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